フェアリーは11月9日 午後9時15分 静かに天に召されました
今年の初めから脳腫瘍に悩まされ 何度も発作を起こしながらその度に立ち上がり私達を安堵させてくれて
いましたが今度だけは快復する事はありませんでした
最後は腫瘍からくる苦痛で寝ることもできなくなり見かねて病院で眠らせていただきました
10月の末のショーのあたりからおきたフェアリーの下痢は1週間経っても一進一退で自宅で下痢を止める
のは難しいと感じていた頃 朝ご飯を口の中に流し入れたあとぐったりしてしまい
慌てて病院に連れていくべく車に乗せたものの今日は木曜
いつもの病院はお休みでした
午前中だから救急病院もやっていない
車は下痢の処方食を出してくれた戸塚のY病院に自然に向かっていた
こちらはうちから40分ぐらいの 昔通っていた24時間年中無休の高度医療の病院
夕べも夜中 ひどい下痢をして心配していたところでしたが
病院の駐車場についてから初めてフェアリーがぐったりした原因がわかった
また発作を起こしたのです
病院に入った時には悲鳴をあげながら激しく手足をばたつかせ
抱いて待っているのも大変なぐらい
自宅で気付いていたらあらかじめもらってあった沈静剤の座薬を入れて様子をみていたはず
車に乗せた時点でははっきりした症状が見えなかったので病院に向かったのでした
受付で緊急を伝えるとすぐ呼んでくださり 診察室で先生に端的に今までの病歴を説明
すぐ血管から沈静剤を入れていただき発作は落ち着きました
1週間も下痢が続いている事も伝えると 下痢は治るまでに長くかかる事
うちで薬や処方食を使っても止まらない時は自宅で治すのは難しい事を説明されその治療も同時に
やってもらうべく入院する事に
体調が不安定になったこのごろ 病院が休みだったり時間外だったりする事に精神的に耐えられなく
なっていました
具合が悪くても病院が開いてなければ様子を見るしかなくその間は息ができないぐらいの不安に襲われ
「いつでも電話でご相談ください 具合が悪くなったらすぐ連れてきてください」
と言う言葉に救いの手を差し伸べられたようで フェアリーの病気をもう一人で背負わなくていい
そう思うと急に気持ちが楽になり今後こちらでお世話になる事にしました
翌日には神経症状は治まり立ち上がってくれお腹も治り ほっとしていましたが2日後病院で何回かに
わけて強制給仕してもらったあと食べ物を吐いてぐったりしてしまい
それを境にもう立つ事ができなくなり 状態は1日1日悪くなっていきました
あまり先がないのならばと入院4日目で夜はうちに帰って過ごさせる事に
その後も同じように朝から夕方まで病院で注射と点滴の治療を受け 夜はうちで過ごすという生活で
フェアリーが病院にいる間は 送り迎えのほか よごれたタオル等の洗濯 拭き掃除 夜すごす為の
ベット作り 夜の看病に備えて仮眠
そんな数日を過ごし 先生からあと数日の命だと宣告を受け安楽死のお話も出たその夜
一旦家に連れ帰ったのですが 神経症状が強く出始め何度も何度も体をくねらせ
あまり苦しそうなのでこれ以上延命して彼女を苦しめる事が忍びなくなり再び病院に行き
眠らせていただきました
フェアリーは深く静かに永遠の眠りにつきました
「長い間本当にありがとうね」
最後に彼女にかけた言葉 が私の心の中のすべてでした
最後の発作が起きてからここ10日ほど フェアリーと共に心をえぐられるような苦しい日々を過ごし
静かに眠りについたフェアリーを前にもう心配する事もなくなったのに 今までも精一杯やってきたから
覚悟はできていたはずなのに1週間経ってもまだ心の重荷は軽くはなりません
唯一 亡くなる数日前の血液検査の腎臓の値が悪くなっていないのが救いでした
何度もあぶない時期を乗り越え 1つ1つ克服し17歳の誕生日をも越し
そして11月に入り我が家の最高齢の記録を作るまで頑張って生きてくれたフェアリー
17年共に暮らした年月を思うと感謝の言葉しかみつからない
私の子に生まれてきてくれてありがとう
今まで診ていただいたY先生 最後を一緒に看取ってくださったY病院のT先生 夜間救急の先生にも
沢山お世話になりました
本当にありがとうございました
沢山の方々にご心配いただき 暖かいお見舞いのお言葉をいただき本当にありがとうございました
今まだ聞かれた方にだけに「亡くなった」とだけ言うのが精一杯で 自分の口からからこの事実を言
えないでいます
とりあえずこのブログ上でご報告とお礼を申し上げます
自分から体を起こせなかったフェアリーを夜中に起こしてやる生活で一晩熟睡する事がなかったこの数ヶ月
特に最後の数日は全く眠れなかった
睡眠のリズムが元に戻るまで 普通の生活に戻れるまでにはまだ時間がかかりそうです